高齢者の暮らしを 私たちが支えます!

ケアマネのテレワーク化を実践全道各地に仲間の輪を広げたい!

ペーパーレス化やSNS、裁量労働制を導入

「ケアマネジャーの新しい働き方の実現」を掲げ、2021年4月に開設された株式会社279。その2ヵ月後に事業所を開設し、ケアマネジャーの完全テレワーク化を実現し、介護業界に新しい風を吹き込んでいます。代表取締役の小谷修一さんは、「ケアマネジャーが働きやすい環境をつくりたいという思いがあったところに、新型コロナウイルス感染症によってソーシャルディスタンスをはじめとした問題に対応する必要性が生じたことが、決定打となりました」と開設の経緯を振り返ります。共同代表に介護現場の業務改善を専門とするコンサルタントの次田芳尚さんが、取締役・広報担当に前の職場の同僚だったの谷口絵美さんが就き、共に試行錯誤しながら仕組みを構築してきました。
テレワーク化を進めるうえで気になるのは計画書や報告書などの紙資料の扱いですが、これらはGooglework spaceに取り込んで保管、他事業所のパンフレットや情報誌などもPDF化して閲覧できるようにしています。利用者や家族との面談にも会社支給のタブレットを活用し、なるべく紙書類を出さないようにしています。ファックスはインターネットファックスと独自開発のアプリを導入。これにより、Googlework spaceのドライブに自動保存することができ、チャットで共有しています。インターネット環境があれば、どこでも問題なく作業ができています。
また、情報共有には社内・社外ともにチャットを活用しています。社内ではGooglework spaceのチャットをフル活用しており、業務中に困ったことがあればチャットにあげてアドバイスし合ったり励まし合ったり、リアルタイムでやり取りをしています。社外や利用者、家族とは、LINEWorksを使用。個人LINEとも連携できるため、利用者とその家族にも登録を呼びかけ、連絡の手段としています。「保険証なども写真にとって画像を共有できるので、わざわざお宅に保険証を借りにうかがったり、返却にうかがうといったこともなくなり、生産性が向上しています」と谷口さん。
勤務体系は裁量労働制を導入することで、子どもの幼稚園のお迎えや通院など各自の生活環境や都合にあわせた働き方を可能にしています。
「事務所は定期的な会議とコーヒーを飲む場所くらいに考えています」(小谷さん)

看取り支援ができるケアマネ集団をめざす

開設から約半年が経過し、ケースは居宅介護支援と介護予防支援あわせて200件ほどになり、エリアも少しずつ拡大中です。特に力を入れていきたいのは看取りを見越した支援で、ゆくゆくは特定事業所医療介護連携加算の算定もめざしています。「ターミナル期もしっかり支援できるケアマネ集団でありたい」と力を込める小谷さん。谷口さんも、「医師と患者さんやご家族を適切につなげられるようスキルもスピードも高めたい」と話します。
まだ始まったばかりの279の活動ですが、見据える視線の先にあるのは全国展開です。「今は札幌が拠点ですが、ケアマネジャー不足に悩む道内、全国各地で仲間をつくっていきたい。『つなげば何とかなる』と思われるような事業所になりたいですね」(小谷さん)

連携仲間からのメッセージ

医療法人渓仁会はまなす訪問看護ステーション 本多 千尋 さん
医療依存度の高い患者さんで、そのときどきで柔軟な対応が必要となるケースでもスムーズに引き受けてくださっていてとても助かっています。テレワークが基本でも、大事な局面では会ってお話しできています。これからもよろしくお願いします。

山下さん

今回お話を聞いた方

小谷 修一 さん

株式会社279(つなぐ) 代表取締役

〒063-0836 札幌市西区発寒16条12丁目1-20
050-1741-3279
https://279279.net/

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