第十八回 杉本 梢 ✕ 心のバリアフリー

梢の心になるほど隊

人生をかけて心のバリアフリーを広める活動を続けて7年以上が経ちました。 全国に広めるために大きく動き出します。

心のバリアフリーと共に生きてきた軌跡 周囲の理解が大きな支え

人生のすべてで感じてきたこと

生後8ヵ月の頃、視覚障害弱視と診断されました。私にとって見えにくいのが当たり前でしたが、障害を理由にできないことや難しいことが成長と共に増えていきました。その様子を心配した両親が支援学校への転校を決めた時、「なぜ、皆と一緒に過ごせないの?」と泣きながら障害を初めて実感しました。 そんな気持ちで転校しましたが、中学3年生まで在籍した支援学校では障害を理解される環境だったので、伸び伸びと過ごすことができました。 一方、地域の高校や大学に所属したり、障害者雇用で働いたりする中で、まだまだ社会は障害について知らない方が多いが故に、理解を求めるのは難しい現実に直面しました。その経験から、私が最も障害を理由に苦しいと思う瞬間は、理解を求め伝えても、心のバリアで相手に伝わらない時なのだいうことに気が付きました。 しかし、こういった経験と同じぐらい、周囲の人たちの理解によって障害に伴って生じる不自由さを和らげられる多くの経験をしてきました。私は身をもって、心のバリアフリーの必要性を痛感してきました。

杉本梢さんの生後8ヵ月で障害が発覚した時と、支援学校で障害を補う術を習う写真

心のバリアフリーの啓発

研究を進めていくと、障害や年齢、性別などの様々なマイノリティを含むすべての人々が優しい気持ちで共に社会で過ごせる大切な役割が心のバリアフリーにあることを知りました。 心のバリアフリーの重要性は、少しずつ注目されるようになってきました。それでも、まだまだ全国的にみると、誰もが心のバリアフリーを進められる機会は用意されていません。人生を通して必要性を感じている私だからこそ、講演会やイベント開催、メディアへの露出など様々な方法で心のバリアフリーを進められる発信を続けています。 この活動を通して、多くの方に賛同をしていただけるようになりました。

賛同者の皆様(熊本、東京)

大きな一歩前進を目指して

そこで、全国に心のバリアフリーを広めるための応援と協力をしていただける「心のバリアフリーサポーター(愛称kokoサポ会員)」を募集します。一般社団法人日本心のバリアフリー協会がサポーターの皆様と集える場所になるよう動いていきます。 私一人では難しいことも、サポーターの皆様と力を合わせて取り組めば大きな力になります。私とサポーターの皆様が繋がるだけではなく、サポーター同士も繋がれる場所です。心のバリアフリーサポーターの詳細はこちらの専用ページをご覧ください。

賛同者の声

心のバリアフリーをすすめてみませんか?

社会には、障害に限らず、年齢や性別、病気、国籍、性格や生き方など、様々な事情を抱えている方がいます。障害への理解がすすみ、障害当事者が生き生きと過ごせる社会は、様々な立場の方も受け止められるようになります。 障害がある方もない方も、それぞれの境遇を認め合い、優しい気持ちで共に過ごせる社会の実現には、一人一人の心のバリアフリー化が必要不可欠です。 当法人では様々なスタイルで心のバリアフリーをすすめられる機会をご用意しています。

●講師依頼 地方自治体や地域の団体に、障害を含むマイノリティへの理解啓発の講演会や研修会を通して、心のバリアフリーを広げています。 また、障害者雇用に取り組む企業や就労支援を展開する事業所をサポートしています。雇用に取り組む側にも支援する側にも欠かせないものの一つに、社内や支援員の心のバリアフリー化が挙げられます。 ヒアリングを行い、ご要望に応じて必要なサポートを致します。

●PRのお手伝い YouTube、Instagram、TikTok等のSNS総合フォロワー約10万人。障害当事者やその家族、障害福祉関係者に届けたい情報がございましたら、PRをお手伝いさせていただきます。 お問い合わせ先:当法人のホームページのお問い合わせフォームからご連絡お待ちしております。

杉本 梢さん

今回お話を聞いた方

杉本 梢さん

一般社団法人 日本心のバリアフリー協会 代表理事

当協会は、障害を含むマイノリティについて正しく知る機会をあらゆるスタイルでご用意することで、社会に心のバリアフリーを広げています。HPはこちら:https://lululima-branch.com/

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