地域のつながり探訪記 ~リユニオンカフェ編~

地域のつながり探訪記 ~リユニオンカフェ編~

介護を担う若者同士 喜びや悩みを分かち合う

頼れる仲間づくりと卒後教育として開催

「学び舎で再会、集い語れる場、ともに高める専門性」をコンセプトに北海道介護福祉士会の札幌支部が主催するリユニオンカフェ。介護福祉士の資格保有者を対象に、多職種連携や人材育成、あるいは介護福祉士としての自分自身を語るといった多彩なテーマにもとづき、オンラインを中心に対話を重ねています。 発起人の1人で事務局をつとめる干場有理子さん(社会福祉法人さっぽろ慈啓会慈啓会特別養護老人ホーム介護課長)は、カフェの目的をこう説明します。「何かあったときに頼れる人をつくれる場になってほしいということ。また、介護福祉士の養成校の卒後教育がすすんでいないという課題を耳にしたことから、卒業生が集まれる学校のような場をつくりたいと思いました」 こうして2019年11月、介護福祉士の養成校である学校法人西野学園札幌医学技術福祉歯科専門学校を舞台に1回目を開催。寮父・寮母時代から介護の仕事に従事し、道内で介護福祉士の地盤を築いてきた干場さんを筆頭とする4人の演者が、各々の歩みや介護にまつわる裏話を披露しました。翌年2月にも、同じく養成校で開催し、講義のほかグループワークで現場の悩みや工夫を共有しました。 参加者は養成校出身者はもちろん、実務経験ルートの資格者も多く集結。「学校の雰囲気が味わえて楽しかった」「明日から頑張る活力をもらえた」といった感想が上がり、好評を呼びました。 その後、コロナ禍に突入したことで養成校での開催は中断しているものの、オンラインを通じ、参加者同士で親睦を深めています。

自然を通じて学ぶ他者との関わり方

久々にメンバーが対面で集まったのが今年の10月。石狩や空知、後志の支部との合同開催という形で、公園に繰り出して自然観察会を行いました。 当日は、介護福祉士で自然観察指導員でもある会員が講師となり、公園を散策して植物を観察。今年度から事務局メンバーとなった丸山裕之介さん(SOMPOケア札幌福祉用具)は、「この花はなぜこの色や形をしているのか皆で意見を交わしました。 一口に介護現場といっても、在宅系や施設系など所属によっても多様な視点があるうえ、多職種との関わりも多くあります。相手を受容して話し合うことの大切さを学べたと思います」と言います。 今後も、さまざまなテーマを企画し、定期的な開催をしていくというリユニオンカフェ。つながりを深め、専門性を高めることで、介護福祉士が地域で活躍できる存在になってほしいとの願いを込めます。「ぜひ、介護福祉士ならではの気付きやコミュニケーション力を地域で発揮できるようになってほしい。リユニオンカフェで色々な思いを語り合いましょう」(干場さん、丸山さん)

リユニオンカフェのコンセプトは、「学び者で再開、集い語れる場、ともに高める専門性」です。これまでにも、さまざまなテーマでイベントを開催しています。

リユニオンカフェ

一般社団法人北海道介護福祉士会 札幌支部

皆様の参加をお待ちしております!

◇参加無料 ◇介護福祉士の資格保有者であれば誰でも参加可能です

2025年2月12日は、せいとく介護こども福祉専門学校で初のハイブリッド形式のリユニオンカフェを開催!

Mail: Reunioncafe.s@gmail.com

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